
こんにちは!数の子はニシンの卵です。そしてニシンの仲間は北半球の寒い地域に生息しています。
それらの産地によって数の子の味は変わってきます。
卵を産み付ける場所が砂地だったり岩場だったり、その違いで数の子の食感が変わってくるんですね。
そんな産地による数の子の味と食感の違いについて、解説します。
産み付ける場所による卵の違いに関してはこちらの記事をご覧ください
https://fish-neta.com/67021394-2/
1位 北海道産の数の子 食感・味は?
市場での評価が一番高いのは北海道産の数の子です。
北海道の数の子の食感はパリパリとした食感です。 日本人はこの北海道産のパリパリとした食感が好きです。なので市場の評価も 一番高いですね。
どうして市場の評価が高いかというと、もともとこの数の子を昔から食べてきたからということが挙げられます。この数の子が美味しさの基準になったのでこの味が一番になったとも言えます。
また日本人は国産信仰が強いですね贈り物にするには輸入ものよりも国産のものを選びます。なのでやはり国産の数の子が一番人気があります。
2位カナダ産(西海岸)の数の子 の食感、味は?
次に人気なのが カナダの西海岸の数の子です。
最近では北海道産が獲れなかったこともあり、このカナダの西海岸の数の子がが「本ちゃん」と呼ばれ一番評価が高かったです。
カナダの西海岸の数の子はバリバリの食感です。なので、近年はこのカナダの数の子が最高の品質、とされています。
3位アラスカ産の数の子の食感、味は?
松前漬けなどに利用されるのが ことが多いのがアラスカ産の数の子です。
アラスカ産の数の子は食感がとても良いので人気の度合いで言うと3番目です。
アラスカの数の子はガリガリと、カナダよりも固めのイメージです。
大きくて見栄えの良い数の子です。
4位ロシア産数の子の食感、味は?
パリパリとした食感です。
ロシアのニシンは北海道のニシンと同じ系統の魚です。
昔はこの魚群が北海道や日本海側に来ていたと考えられています。今は温暖化の関係か、北海道にはあまり来なくなりました。
ただ近年は北海道でもニシンの漁獲量が増えてきています。
ロシアの数の子は皮が薄く、脂のノリが良いです。その脂がノリすぎてパラパラと崩れる感じがあります。粒自体は固いのですが、粘着が弱いのですね。
この卵がバラけるところがちょっとネックです。市場での評価は4番手くらいです。
5位カナダ東海岸産の数の子の食感、味は?
カナダも、西海岸と東海岸では全然食感が違う、という話をしました。
東海岸のものは業界ではイースト(東)、と呼ばれています。
こちらは卵が弱く、シャクシャク、といった食感です。
最近はこのイースト物の味付きが大人気です。
多少食感が弱いですが、価格が安いので、売れています。
順位付けは私の独断と偏見です。参考にしてみてくださいね!
次のコーナーは数の子が、なぜ産地によって味、食感が変わるのか、解説します。
数の子の産地による味の違い。寒いところのニシンは脂がのっている
ニシンの卵、数の子は寒いところで産卵されると皮が固くなります。
ニシンは卵を寒さから守るため、皮を厚くするのですね。
それからカナダはアラスカから見ると南です。
南ということは海が暖かいということです。
もちろん、アラスカと比べれば、という意味です。
暖かいので、皮が薄くなります。
そのためカナダの数の子はアラスカから見ると皮が薄いのです。
産地による食感の違い・昆布に産み付けられる数の子は固くなる?
アメリカ大陸の西海岸では砂地が多く、ニシンは卵を昆布に産み付けます。
昆布は揺れ動くので、パン食い競走のように補食されにくいのです。
これは以前の記事に書きました。なのでアメリカ大陸の西海岸は食感が固くなります。
逆に東海岸は岩場が多いです。
ここでは岩の隙間に卵が入り込むように卵はほぐれやすくなっています。
数の子の産地による違い・寒いところでは大きくなる!
数の子の親であるニシンは寒いところに生息しているものは大きくなります。
餌が豊富なこともあります。
それから体の表面積が2倍になると、体積は3倍になる、という説があります。
そのため熱が奪われる量も2倍になるが、発熱量は3倍になる、ということもあります。
つまり寒いところでは大型化した方が有利、という仮説もありますね。
とにかく親ニシンか大きいので卵も大きくなります。
数の子の産地による違いまとめ
というわけで世界中の数の子の、産地による違いを独断と偏見で順位付けしました。
まとめると
- 寒いところの 数の子は 脂が乗っている
- 寒いところの数の子は 大きくなる
- 昆布に卵を産み付けるところは 食感が硬くなる
独断と偏見による順位
- 1位 北海道産の数の子パリパリとした食感、適度な脂ののり
- 2位カナダ西海岸の数の子 北海道に近く、場合によっては北海道産の数の子よりも評価が高い
- 3位アラスカ産の数の子 ガリガリとした硬い食感。松前漬けなどに喜ばれる
- 4位ロシア産の数の子 北海道の数のことをほとんど一緒だが脂が強い
- 5位 カナダ東海岸の数の子 シャクシャクとした柔らかい食感
ということでした。
この記事を参考にして数の子を選んでみてくださいね!それではまた!