「パーナ貝って何?」
「ムール貝と何が違うの?」
見た目がよく似ているので、同じ貝だと思っている人も多いかもしれません。
結論からいうと、パーナ貝と呼ばれている貝も、広い意味ではムール貝の仲間として扱われる二枚貝です。
ただし、日本の水産流通や飲食の現場では、一般的なムール貝と区別して「パーナ貝」と呼ばれる商品があります。
私も水産物を扱う仕事の中でパーナ貝を食べたことがありますが、身が大きく、食べ応えがある貝です。
この記事では、パーナ貝とは何なのか、ムール貝との違いや味、食べ方について解説します。
パーナ貝とは?
パーナ貝という名前は、水産物の流通などで使われている呼び名です。
「パーナ」は、イガイ科に属する Perna(ペルナ)属 に由来します。
Perna属には複数の種類があり、代表的なものとして、
- Perna canaliculus
- Perna viridis
- Perna perna
などがあります。
つまり「パーナ貝」という名前だけで、必ず一つの種を指すとは限りません。
ここは意外と重要なポイントです。
商品として「パーナ貝」と表示されている場合は、原産国や商品の規格、表示なども確認すると、どのような貝なのか分かりやすくなります。
パーナ貝とムール貝の違いは?
「結局、パーナ貝とムール貝は同じなの?」
これが一番気になるところでしょう。
ムール貝は料理名や一般名称としてかなり広く使われている言葉です。
一方、パーナ貝はPerna属の貝などに対して流通上使われる名称です。
そのため、
パーナ貝とムール貝はまったく無関係な貝ではありませんが、商品名としては区別されることがあります。
レストランなどで単に「ムール貝」と書かれている場合、必ずしも同じ種類の貝が使われているとは限りません。
「ムール貝」という名前だけで生物学上の一種類を指している、と考えない方が分かりやすいでしょう。
「パーナ貝=ニュージーランド産」とは限らない
パーナ貝について調べると、ニュージーランドの貝が出てくることがあります。
ニュージーランドを代表する大型のムール貝に Perna canaliculus があります。
殻の縁が緑色を帯びることから、英語ではNew Zealand green-lipped musselなどと呼ばれます。
ただし、Perna属はニュージーランドだけにいるわけではありません。
例えば Perna viridis はインド太平洋地域に広く分布する種類で、FAOでもGreen musselとして扱われています。
したがって、
「パーナ貝=ニュージーランド産の1種類の貝」
と覚えてしまうのは正確ではありません。
パーナ貝という商品を購入するときは、原産国や表示を確認するのがおすすめです。
パーナ貝はどんな味?
私が実際に食べたパーナ貝は、身が大きく、食べ応えがあるのが印象的でした。
貝らしい旨味がしっかりあり、ニンニクやオリーブオイルとの相性も非常にいいです。
一般的なムール貝料理と同じように、
- 酒蒸し
- ワイン蒸し
- ガーリック炒め
- パスタ
- パエリア
- スープ
などに使えます。
特に大粒の商品なら、単に料理のダシとして使うだけではなく、貝そのものを食べる楽しみがあります。
パーナ貝とムール貝は見た目で違いが分かる?
パーナ貝として流通している商品には、殻に緑色や茶色っぽい色合いが見られるものがあります。
一方、日本で一般にムール貝としてイメージされるものには、黒~濃紺色の殻を持つものが多くあります。
ただし、殻の色だけで「これはパーナ貝、これはムール貝」と完全に判別するのはおすすめしません。
Perna属だけでも複数の種類があり、成長段階などによって殻の色も変化します。
実際、ミドリイガイ(Perna viridis)についても、幼い個体では鮮やかな緑色でも、成長すると色調が変化することが報告されています。
そのため、商品の種類を知りたい場合は、見た目だけでなく原材料表示や原産国を見る方が確実です。
パーナ貝は身が大きい?
私が扱ったパーナ貝では、一般的なムール貝と比べて身が大きく、食べ応えがありました。
ただし、これもすべてのパーナ貝が必ず大きいという意味ではありません。
種類や産地、成長度合い、商品規格によってサイズは変わります。
特にPerna canaliculusなどは大型になる種類として知られています。
冷凍品ではハーフシェル(片側の殻を外した状態)で流通している商品もあり、料理に使いやすいのが特徴です。
パーナ貝は高い?
私が水産物として扱った経験では、パーナ貝が一般的なムール貝より高値で販売されるケースがありました。
ただし、
「パーナ貝はムール貝の1.5倍」
などと一律には言えません。
価格は、
- 原産国
- サイズ
- 冷凍か生鮮か
- 殻付きかハーフシェルか
- 為替
- 輸送コスト
- 時期
などによって変わります。
特に輸入水産物は為替や物流費の影響も受けるため、その時々で価格差は変化します。
パーナ貝は殻に注意
私がパーナ貝を調理したときに気になったのが、殻です。
商品によっては調理中に殻が欠けたり割れたりすることがあります。
割れた殻が料理の中に入ると、食べたときに「ジャリッ」とすることがあります。
調理前には表面をよく確認して洗い、欠けた殻などが付着していれば取り除いておきましょう。
炒める場合も、殻を必要以上にガチャガチャぶつけない方が扱いやすいです。
パーナ貝のおいしい食べ方
個人的におすすめなのは、シンプルなガーリック炒めです。
フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて香りを出し、パーナ貝を加えます。
鷹の爪を少し入れて、塩で味を調えるだけでも十分おいしく食べられます。
貝から旨味が出るので、複雑な味付けをしなくてもおいしいです。
また、白ワイン蒸しにすると、出てきたスープまで楽しめます。
残ったスープにパスタを絡めたり、パンを浸したりするのもおすすめです。
パーナ貝を買ったら表示も見てみよう
もしスーパーや業務用食材店などで「パーナ貝」を見つけたら、ぜひパッケージの表示も見てみてください。
「パーナ貝」という商品名だけでなく、
原産国はどこなのか、どのような状態で加工されているのか
を見ると、その商品についてより理解できます。
水産物は、普段使われている商品名と生物としての名前が必ずしも一対一になっているとは限りません。
これはパーナ貝に限った話ではありません。
水産業界で使われている名前を調べていくと、魚や貝の面白さがさらに見えてきます。
パーナ貝とは?ムール貝との違いまとめ
パーナ貝についてまとめると、
- パーナ貝は水産流通などで使われる呼び名
- 名前はPerna属に由来する
- Perna属には複数の種類がある
- ムール貝とまったく無関係な貝ではない
- 「ムール貝」は一般名称として広く使われている
- パーナ貝とムール貝は流通上区別されることがある
- パーナ貝=ニュージーランド産の1種類、とは限らない
- 私が食べたものは身が大きく、食べ応えがあった
- 酒蒸しやガーリック炒め、パスタなどによく合う
「パーナ貝とムール貝って何が違うの?」
と聞かれたら、
「近い仲間だけど、パーナ貝はPerna属に由来する流通名。ムール貝はもっと広く使われている一般的な呼び名」
と考えると分かりやすいでしょう。
パーナ貝は貝の旨味が強く、身も食べ応えがあります。
見かけたらぜひ一度食べてみてください。
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