漁業者は一回の漁に出るのにかかる燃料代、人件費があります。
船主 乗り子
船主は船の持ち主で、オーナーです。
オーナーは船に投資して、そこから最大の利益を得ようとします。

そこに魚がいれば獲るのが漁師の性(サガ)。

漁師はそこに魚がいれば漁獲します。
これは漁に出た以上、当たり前のことです。

オーナー(船主)と同じく、乗り子(乗組員)も歩合制です。
魚が獲れて、その魚が高く売れたら自分の給料も増えます。
数量×単価=売り上げとなります。

他の船がたくさん獲っていたら、価格が下がります。
自分の船だけ遠慮して獲らないと、損をします。
だから漁師は獲れるだけ獲る、ということになります。

そうして大漁となると、競りにかけられ、魚の価格は激安になります。
しかし我々消費者が購入するときには、多少安いかな、という価格に落ち着きます。

販売する鮮魚コーナー、魚屋さんでは、安いからといって、大量に売れるわけでもあ
りません。
また、人件費など、固定の経費が掛かります。
それから鮮魚は鮮度が落ちやすいものです。
売れない場合は廃棄します。
そういうこともあるので、1/5程度安く買えた場合でも、販売するときにはせいぜい
いつもの半額くらいで販売しています。

解決するには政治の力。

やはり法律などで規制し、第三者が科学的見地から漁獲枠を設定するべきかと思いま
す。

それにはなかなか地元選出の議員では、難しいです。
そんなことを推薦すると次回の選挙で落選するからです。

国民は割と持続的な資源管理を望んでいるように思います。
以前、facebookへの投稿で鯛が大量に水揚げされた様子が掲載されていました。
そこには批判の数々が。
「こんなに大量に獲るから魚がいなくなるんだ」…

投稿者は見てくれた人が喜ぶと思ったのでしょう。
しかし国民は冷静に判断していますね。

もちろんSNSでの話なので、それが国民を代表する意見ではないでしょう。
ただFacebookという基本実名のSNSで意見を言うのは、勇気のいることです。
Twitterなどでは実名ではないので、批判的なことを簡単に言えますね。

政治というのは難しいものです。
本当は清廉潔白で、人望がある人が国を引っ張ったほうがいいです。
しかしそれだと、その人が暴走する可能性もあります。
だから日本は民主主義で決めています。

良くも悪くも、それは仕方のないことなのです。