食品の表示でよく聞く、グロス(gross)とかネット(net)とはなんのことでしょうか。
違いを解説します。
Gross(グロス)とは
Gross(グロス)とは総重量のことです
外装や梱包の重さまで含んだ重量のことです。
また、むきえびやシーフードミックス、ほたてなどは表面に氷をくっつけています。
グロス(gross)というと、これらの氷がくっついた状態での重さ、ということになります。
エビやホタテは氷を付けて販売されることがよくあります。これはお店で氷を付けるわけではなく、加工工場でつけています。
net(ネット)とは
net(ネット)とは正味の重さのことです。
外装や梱包の重さを省いた商品の正味の重さのことです。
これはそれぞれの現場の用途によって解釈が変わってきます。
先ほどのエビや帆立に氷がくっついている場合は、その氷が解けて剥がれ落ちたあとの重量がnet重量(ネット重量)となります。
要するにグロスは総重量、ネットは正味重量ということです。
ではなんで氷を付けるの?
それならばなぜ氷をつけるのでしょうか。
第一に商品を保護する目的があります。
エビはひげがあり、凍っているとこのひげが折れやすいので氷漬けにして輸送時に破損しないように保護しています。
あるいはシーフードミックスやむきえびなども輸送中に破損することを避けるために氷を付けています。
なので安いムキエビやシーフードミックスは正味重量をチェックしてみましょう。
第二にボリューム感を出したいときにこんな方法がとられます。
かさ増しして重量別の単価を下げたいときなどに、商品に氷を付けることがよくあります。
“1kg”といっても実際解凍すると800gしかなかったりします。
【でもそれって重量の詐称なんじゃないの?】
お店で「冷凍むきえび200g 380円」として売っていて、解凍したら160gしかなかった、なんてこともあります。
それを避けるためにちゃんと表示で「gross 200g net160g」や最初から「160g」と表示することが求められています。
冷凍状態で家庭で測ったら200gあったのに解かしたら160gに減った、という事態を避けるため、適切な表示が求められています。