カナダのフレーザー川。
カナダのブリティッシュコロンビア州を流れる川の一つです。
全長1,400km、流域面積は220,000平方kmの大河です。
ちなみに日本で一番長い信濃川は367kmです。4倍以上の長さですね。
フレーザー川に突如出来た滝の影響で紅鮭ピンチ!
そんなフレーザー川ですが、2019年6月に起きた崩落の影響で、滝が出来ました。
そのため、紅鮭の来遊が減ったとい
う報道です。
日刊シーフーズニュース7月18日号
報道によりますと、前年予測中央値の64%減で、567,000尾の予想になったそうで
す。
なぜ今影響が?
それではなぜ2019年の崩落の影響が出てきたのでしょうか。
崩落の影響で当時の親魚が遡上出来ず、そのため産卵数が減ったからなのですね。
フレーザー川に滝が出来た理由
フレーザー川に滝が出来たのは岩の崩落が原因です。
河の左右の岸から岩が110,000立方メートル以上崩落しました。
これにより川に高さ5メートル以上の滝が出現しました。
紅鮭は上流の湖で産卵する
紅鮭は川の上流にある湖などで産卵します。そしてフレーザー川の流域には湖が存在します。
そのため滝を登れない紅鮭が多く発生したそうです。
今年は2019年に滝を登れなかった親魚の分、漁獲が減ってしまったそうです。
その後の工事で魚道を確保
その後の工事などで魚道を確保しました。
そのため今後は紅鮭の資源は徐々に回復していくと考えられます。
それでもしばらくはいわゆるカナダローカル紅鮭が減ってしまうでしょう。
紅鮭の供給に影響はない
それでも紅鮭の供給に関しては大きな影響はありません。
前年150万尾が、100万尾減の約56万尾になる、というと大きなインパクトの気がします。
しかしブリストルの例年の遡上は4000万尾です。
それからみれば大した数ではありません。
ブリストルのブレで変わってくる数字ですね。
そもそも カナダのローカル紅鮭は日本ではほとんど流通していません
なので日本を含め世界的な流通には影響ないのですね。
フレーザー川に突如出現した滝のせいで紅鮭ピンチ!?まとめ
というわけでフレーザー川に突如出来た滝の、紅鮭の影響について見てきました。
まとめると
- フレーザー川はカナダのブリティッシュコロンビア州を流れる全長1,400kmの川。
- 2019年6月、崩落により滝が出現し、紅鮭の来遊が減少。
- 予測では前年の64%減で、567,000尾の予想。
- 岩の崩落により高さ5メートル以上の滝が出現。
- 紅鮭は上流の湖で産卵するため、滝を登れず漁獲が減少。
- 工事で魚道を確保し、今後は紅鮭の資源が回復する見込み。
- カナダローカル紅鮭は日本ではほとんど流通せず、世界的な供給には大きな影響はない。
ということでした。
ご参考②なさってくださいね!