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ツーペイとは?「ツーペイで出す」の意味を水産卸の現場から解説

ツーペイとは?「ツーペイで出す」の意味を水産卸の現場から解説

「この商品、ツーペイで出します」

こんな言葉を聞いて、

「ツーペイって何?」

と思ったことはありませんか?

ツーペイとは簡単にいうと、

「差し引きゼロ」「トントン」

という意味で使われる言葉です。

私は水産卸の仕事をしていますが、私たちの現場では、

仕入れた値段と同じくらいの値段で販売する

という意味で使うことがあります。

たとえば1000円で仕入れた商品を、そのまま1000円で販売するようなケースです。

利益はほぼありません。

そんなときに、

「これはツーペイで出します」

などと言います。

今回は「ツーペイ」とはどういう意味なのか、実際の水産卸ではどのように使っているのかを紹介します。

ツーペイとは?

ツーペイとは、

収支がほぼプラスマイナスゼロになること

を意味する俗な表現です。

「トントン」

「いってこい」

「差し引きゼロ」

などと似た意味で使われます。

ただし正式な会計用語ではありません。

業界や会社、人によって使い方に多少違いがある言葉です。

水産卸では「買った値段で売る」という意味でも使う

私が働いている水産卸では、もう少し具体的な意味で使うことがあります。

それが、

買った値段でそのまま売る

という使い方です。

たとえば、

1ケース10,000円で仕入れた商品があるとします。

通常であれば、そこに利益を乗せて販売します。

ところが何らかの事情で10,000円で販売することになれば、

仕入れ10,000円 → 売価10,000円

です。

粗利益は0円。

こういうときに、

「じゃあ、これはツーペイで出します」

などと言います。

もちろん実際には配送費、人件費、保管費などもかかります。

そのため厳密な意味で会社の損益がゼロになるわけではありません。

現場ではもっとシンプルに、

「仕入原価と売価が同じくらいで、商品粗利がほとんどない」

という意味でツーペイと言っています。

「ツーペイで出します」の意味

水産卸で、

「ツーペイで出します」

と言われたら、

「ほとんど利益を乗せずに出します」

という意味だと考えると分かりやすいでしょう。

たとえば営業担当者がお客さんに、

「今回はツーペイで出しますよ」

と言った場合、

「今回はうちもほとんど利益を取らず、この価格で出します」

というニュアンスになります。

単なる価格の説明だけでなく、

「今回はかなり頑張っていますよ」

という意味合いを含む場合もあります。

ツーペイはどんなときに使う?

普通の商売なら、仕入れ値と同じ価格で売っていたら利益が出ません。

それでもツーペイで販売することはあります。

たとえば、

特売に協力するとき

スーパーなどから特売の相談を受け、価格を合わせるために利益をほとんど取らずに商品を出すケースです。

また、

お客さんとの取引を維持したいとき

もあります。

すべての商品で利益を取るのではなく、ある商品については利益を削って対応することがあります。

さらに、

相場が下がって在庫価格と合わなくなったとき

なども考えられます。

水産物は相場が動きます。

高いときに仕入れた商品を持っている間に相場が下がれば、利益を乗せた価格では他社に負けてしまうことがあります。

そんなとき、

「もうツーペイで出そう」

となることもあります。

ツーペイでも本当は利益ゼロとは限らない?

ここは少し注意が必要です。

「ツーペイ」という言葉は正式な会計用語ではないため、厳密な定義が決まっているわけではありません。

私たちの現場で、

「仕入れた値段でそのまま売る」

という意味で使っていても、別の会社では、

「最終的に損得がほぼゼロ」

という意味で使っているかもしれません。

また商品だけを見れば、

仕入れ1000円

売価1000円

でツーペイでも、実際には配送費や倉庫代、人件費などがかかります。

会社全体で見れば赤字です。

したがって、

ツーペイ=会計上完全に利益も損失も0円

と厳密に考える必要はありません。

あくまで現場で使われる、

「ほぼトントン」

という感覚の言葉です。

「ツーペイ」は水産業界だけの言葉ではない

私は水産卸の仕事で普通に耳にするため、以前は業界用語のように感じていました。

しかし、ツーペイという言葉は水産業界だけで使われているわけではありません。

ほかの商取引などでも、

「差し引きゼロ」

「損得がトントン」

という意味で使われることがあります。

ただし日常生活で誰もが使う一般的な言葉ではありません。

若い人や業界外の人には通じないこともあります。

そのため、お客さんに対して使う場合は、

「ほぼ原価で出します」

「今回は利益をほとんど乗せていません」

と言った方が伝わりやすい場合もあります。

ツーペイの語源は?

ツーペイという言葉を聞くと、

「英語なの?」

と思いますよね。

「two pay」

「too pay」

「to pay」

などを語源とする説明を見かけることがあります。

しかし、私が調べた範囲では、

ツーペイの語源をはっきり裏付ける資料は確認できませんでした。

そのため、

「too payという英語が語源です」

などと断定するのは避けた方がよさそうです。

少なくとも現在の日本では、

ツーペイ=差し引きゼロ、トントン

という意味の俗な表現として使われています。

語源については「はっきりしない」と考えておくのが無難でしょう。

ツーペイと「トントン」「いってこい」の違い

意味としてはかなり近いです。

たとえば、

「この取引は結局トントンだった」

「売上と経費でいってこいだ」

「結局ツーペイだった」

はいずれも、

最終的にほとんどプラスマイナスゼロだった

という意味で使えます。

ただ、水産卸の営業現場で、

「ツーペイで出す」

と言うと、

「利益をほとんど乗せず、原価くらいで販売する」

という意味がかなり分かりやすいです。

水産卸では本当にツーペイで売ることがある

「利益ゼロなら、なんで売るの?」

と思いますよね。

でも卸売の仕事では、一つの商品だけで取引を考えているわけではありません。

ある商品では利益がほとんどなくても、

ほかの商品を買ってもらう。

取引全体を維持する。

特売に協力する。

在庫を動かす。

こうした理由でツーペイでも販売することがあります。

ただし当然、すべての商品をツーペイで販売していたら会社は成り立ちません。

あくまで取引全体を考えたうえでの判断です。

こういうところは、スーパーの売場から商品を見ているだけではなかなか分からない、卸売の裏側かもしれません。

ツーペイとは?まとめ

ツーペイとは、

「差し引きゼロ」「トントン」

という意味で使われる言葉です。

水産卸の現場では、

「買った値段でそのまま売る」

という意味で使うことがあります。

たとえば、

「この商品、ツーペイで出します」

と言えば、

「今回はほとんど利益を乗せず、原価くらいで販売します」

という意味です。

ただし正式な会計用語ではなく、会社や業界によって多少使い方が違う可能性があります。

また語源についても、英語由来とする説などがありますが、はっきりしたことは分かりません。

私たち水産卸では今でも普通に使うことがある言葉です。

もし魚屋や卸売業者との会話で、

「ツーペイで出すよ」

と言われたら、

「かなり利益を削って出してくれているんだな」

と思えば、だいたい意味は合っています。

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コメント Comments

コメント一覧

  • E jyan がコメント

    2023年3月15日 12:27 PM

    行って来い。

    • フィッシュコーディネーター がコメント

      2026年7月15日 9:45 AM

      その通りです!

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