ビリギャルを書いた、坪田さんという方の本を読みました。
この本、なかなか読みごたえがあったのですが、
その中に最強の剣士、と呼ばれた国井善弥さんの話が出てきます。
最強の剣士・国井さん
国井さんは剣を極めようと、柳生流剣術の師匠に弟子入りします。
しかし師匠は何か月たっても、何一つ教えてくれない。
それどころか、あれそれ と雑用ばかりを押し付けるばかり。
しかも具体的な指示はなく、抽象的なことしか言わない。
嫌になった国井さんはついに逃げ出すことを考えます。
しかしそこを師匠に見つかり、連れ戻されます。
そして道場で「何も教えない理由」を聞かされました。
それは相手のことを洞察する訓練だったそうです。
洞察の訓練
師匠が抽象的な指示しか出さないのは、要するに「察して動け」という訓練だった、っというのです。
いつも新聞を読むときはお茶を飲んでいるな、とか、掃除はここに気を付けると師匠は喜ぶといったことです。
剣道は生きるか死ぬかなので、
次相手がどういうことをしたがってるかという洞察が非常に大事になるそうです。
というわけで、洞察が大切というお話です。
商売でも、洞察は大事
商売においても、相手が何を考えているか、
表情や言動から読み取る必要があります。
相手の顔色をうかがうというと、ネガティブな印象があります。
しかし相手の心が開いていないのに売り込むのは至難の業です。
またどうやったら相手は心を開くのか、
相手はどういう話に耳を傾け、どういう話に耳を傾けないのか。
今、機嫌がいいのか、悪いのか。
そういったことを洞察できるようになる必要があります。
そのためにはまず、何を観察したらいいか、ということ頭に入れている必要があります。
すべては意識することから始まる
何を観察して、何に役立てるのか。
これがわからないで漠然と相手を見ていても仕方ありません。
すべては意識することから始まるのです。
商売の場合ですと、
・機嫌がよいか、悪いか
・忙しいか、忙しくないか
・話に乗ってきそうか
・表情、動きの速さなどを観察
・言葉使いを聞き分ける
など、こんなことを意識するといいです。
ぜひ明日から「意識」してみてください。
参考文献
https://amzn.to/2Urjgdv
才能の正体 (NewsPicks Book)
坪田信貴