ウニの獲り方、漁法のいろいろ。ウニを獲るのは大変だった!

こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。

ウニの漁法、獲り方には色々とあります。

日本でも海外でもウニ漁は行われています。

今日はそんなウニの漁法の色々をご紹介します。

素潜り漁

まずは素潜り漁です。

日本の伝統的なウニ漁のやり方です。

素潜り、というだけあってシュノーケルで覗いて、ウニを見つけたら潜っていきます。ボンベなどはつけません。

潜ってウニを抱えては浮上します。

そしてボートにウニに置いたらまた潜ってを繰り返します。

この漁の利点は良いウニを見分けながら取ることができる、ということです。

また自分の獲る場所も決まっていたりするのですね。

ウニが入った箱には、獲った人の名前が書いてあることがあります。

ウニの品質は獲った人に左右されることがあります。

なので獲った人の名前を指定して買い付ける人もいますね。

箱メガネ漁

船の上から箱メガネと呼ばれるメガネで海を覗き、長い竿の先につけた仕掛けで漁獲します。

これは 潜らなくていいのでいいので少しは楽です。

ただ 箱メガネを水中につけて数時間も作業するのは大変なようです。

中腰の同じ姿勢でひたすらウニを獲る…体が痛くなるそうですよ。

籠網漁

籠網漁という漁法もあります。

カゴの中に餌となる海藻(ホンダワラなど)を入れて海に沈めておきます。

しばらくしてから引き上げるとウニが入っている、というやり方です。海藻の豊富なところではこの漁法をするところがありますね。

これだとそれほど苦労せずに取ることができます。

この漁法のデメリットは身がスカスカなものも取ってしまうということです。

いちいち目で見て取らないので良し悪しを選別できないのですね。

まあ船の上で選別すれば良い話ですけどね。

潜水漁

海外などで見かけるのはこの潜水漁です。

酸素ボンベをつけた 潜水士たちが海に潜って網の中にウニを入れていきます。

また、酸素ボンベではなく、地上から直接空気を送り込んで漁を行います。

まるで掃き掃除をするようにウニを網の中に入れていきます。

そしていっぱいになると船へ引き上げるのですね。

これは長時間潜っていられるので効率の良さそうな作業です。

ただし深いところに潜る場合などは減圧しながら戻らなければいけません。

この減圧に失敗すると、危険なのだそうです。

また、潜水病などの危険があるので漁師は嫌がるようです。

2021年チリの漁師たちはこの潜水漁を嫌ってウニを取らなくなりました。

補助金もらって銀鮭を生産したほうが割がいいのですね。

参考記事

チリ産のウニの漁獲量が減っている原因は?

ウニの獲り方、漁法のいろいろまとめ

というわけでウニの獲り方についてみてきました。

まとめると

  • 素潜り漁:伝統的な方法。シュノーケルで潜ってウニを抱えて浮上し、繰り返す。
  • 箱メガネ漁:船の上から箱メガネで海を覗き、竿の仕掛けで漁獲。
  • 籠網漁:海藻を入れたカゴでウニを引き上げる。苦労は少ないが選別が難しい。
  • 潜水漁:酸素ボンベを使い、潜水士が潜って獲る。減圧が大変

ということでした。

ウニ漁師は大変ですよね。

他にもありましたら教えてくださいね!