カナダのブリティッシュコロンビア州では2022年は紅鮭の大量遡上の年です。フレイザー水系ではワールドカップの年に大量に紅鮭が回帰します。これをサーモンのビッグランと呼びます。
特に支流のアダムス川にたくさん遡上します。この様子はアダムスランと呼ばれ、有名です。
アダムスランとは?
アダムスランとは、カナダのブリティッシュコロンビア(BC)州の大河フレーザー川の支流、アダムス川に紅鮭が大量に遡上することです。
特に4年に一度、ワールドカップの年に、大量に遡上するのは見物です。
なぜだかわかりませんが、この大量遡上は4年に一度なのですね。
4年前に大量に産卵された紅鮭たちが戻って来ているのです。
サーモンランとは
サーモンランとは、鮭が川へ争うように大量に遡上する様子を指します。特にアダムス川の遡上についてこう呼ばれるようです。
以下ウィキペディアより引用です。
カナダ・アダムズ川のサーモン・ランサーモン・ラン(英語:salmon run)は鮭が自分が孵化した場所へ海から戻り産卵するため川を遡上すること(母川回帰)を指す言葉である。
支流のアダムズ川で見られるサーモン・ランには10月ともなると多数の観光客が集まる。
この大量遡上の様子がマラソンのようなのでサーモンランと呼ばれています。
この紅鮭は日本へ輸出するの?
この紅鮭は日本へ輸出されるのでしょうか。
アダムスランでの遡上が約3,000万尾とします。(2018年予想)
3,000万尾×約1尾2Kgとすると6万トン。(ラウンド・まるごとの状態)
日本のチリからの銀鮭の輸入量が年間8万~9万トン。(ドレス・内臓とり、頭なし状態)
3,000万尾といってもすべて漁獲できるわけではありません。
また、カナダ国内である種のお祭りと化しているアダムスランです。
注目度は高く、そのため、漁獲された紅鮭はカナダ国内で消費されることが多いようです。
このように考えると日本へはあまり入ってこないのかもしれませんね。
樽紅(たるべに)というしょっぱい鮭として有名!
またこの紅鮭は、あまりに大量に獲れるため、塩漬けをして冷凍で保存されます。その賞味期限は2年以上!です。業界の常識では考えられないロングライフですね。
樽紅に関しては以下の記事をご覧ください。紅鮭の樽紅とは?とてもしょっぱい鮭です。