チリ産のウニの漁獲量が減っている原因は?

こんにちは!フィッシュコーディネーター( @pinbutter )です。
以前、チリ産のウニが少ない、という記事を以前ブログに書きました。

これはたまたま気候変化などで漁獲量が減っていただけ、だと思っていました。それも確かにあります。

また、構造的な問題もあるようです。

今日はチリ産ウニの漁獲量が減っている原因について解説します。

潜水漁をする人が減っている

単純にウニを取る人が減っているそうです。
なぜかというと、潜水漁は危険な漁だからです。
地上からポンプで空気を送り込んで潜水します。
そして漁を終えて浮上するときに時間をかけて減圧しないと、壊疽や心停止が起こるそうです。
参考資料

http://www.parc-jp.org/kenkyuu/2008/chile-salmon2006.pdf

漁獲量が減っている

チリのウニの資源量が減っていることも、一因です。

ウニが減っているので、1日の稼ぎとして割に合わないそうです。

危険な割に稼ぎが少ない。これでは人が辞めていくのは当然です。

漁獲量が減っている理由はいろいろ言われています。

底引き網によって海の環境が悪化している

養殖場からの餌の残渣、フンなどによって水質が悪化しているそうです。

このような人間由来の環境変化でウニが獲れなくなっているそうです。

補助金が少ない

ウニの潜水漁の漁業保証よりも、銀鮭の養殖に従事した方が補助金か良そうです。

危険な潜水漁をして、補助金が少ないなら、安定した養殖業に従事した方がいいですよね。

確かにウニは単価が高いので以前はうまみがあったのでしょう。

しかし漁獲量が減っているので、辞めるひとが多いのです。

チリ産のウニの漁獲量が減っている原因は?まとめ

というわけでチリ産のウニの漁獲量が減っている原因についてみてきました。

まとめると

  • 潜水漁をする人が減っている。潜水漁は危険であり、減圧をしないと健康問題が発生するため。
  • チリのウニの資源量が減っている。ウニが減っているため、稼ぎが少なくなり不利益が生じている。
  • 底引き網によって海の環境が悪化している。養殖場からの餌やフンなどにより水質が悪化し、ウニの漁獲量に影響している。
  • 補助金が少ない。危険な潜水漁に比べ、銀鮭の養殖など他の漁業に補助金が多く支給されている。
  • 漁獲量の減少により、ウニ漁業は危険な上に稼ぎが少なくなり、多くの人が辞めていっている。

ということでした。

ご参考になさってくださいね!