アメリカでシカが減ったのはニジマス(トラウト)が減ったせい??

こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。

以前世界まる見え!というテレビ番組で、やっていましたが、アメリカのある地区では一時、シカが減少したそうです。

20年前から20万頭いた個体が5000頭になったそうです。

原因がわからず、色々調査されたそうです。

当初オオカミが食べたのだろう、という説がありました。

でもオオカミではなかったのです。

実はシカを食べていたのは熊でした。

熊のタンパク源が不足

熊は通常、それほどシカを襲わないそうです。なのになぜ襲っていたかというと、それまでタンパク源であったトラウトが少なくなっていたからだそうです。

トラウトが減少したのはスポーツフィッシングなどでの漁獲が増えたため、と考えられています。

トラウトが増えたら、シカも増えた

そこで対策を施しました。トラウトを増やすために環境を整え、漁獲を制限しました。

するとシカが増加したそうです。

生態系のバランスが必要

生物は生態系内で相互に影響を及ぼし合います。このような相互作用は食物連鎖や捕食-被食関係などを通じて起こります。例えば、捕食者が減少すると被食者の個体数が増え、逆に捕食者が増加すると被食者の個体数が減少するといったような関係があります。

シカは草食性の哺乳類です。草や木の葉などを主な食物としています。そのため、適切な餌場や生息環境が必要です。また、天敵としてオオカミや熊などが挙げられますが、地域や個体群によって異なる関係が存在します。

環境変化と生物の影響

環境の変化は生物に対して直接的または間接的な影響を与えることがあります。例えば、トラウト(ニジマス)の減少はシカの生息地における環境変化の一例です。人間の活動による漁獲の増加は、トラウトの個体数を減少させ、それによって熊が本来の餌であるトラウトに代わり、シカを捕食するようになったと考えられます。

環境保護とバイオダイバーシティ

環境保護の観点からは、生物多様性(バイオダイバーシティ)の保全が重要です。個々の生物種や生物群集が維持されることで、生態系全体の健全性や安定性が保たれます。したがって、環境の変化が生物の相互作用に影響を及ぼす場合、適切な対策や管理が必要とされます。

熊やオオカミが害悪だからといって、減らすとシカが増える。そうすると農作物などの被害も増える場合があります。

そういうこともあるので人間の都合で生物の数を増減出来ないですよね。

環境のバランスを保つためには、各生物の相互作用を考慮し、適切な対策を講じる必要があります。今後も生物の生態系の変化に対して的確な対応が求められるでしょう。