こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。
高品質で知られるエクアドルのバナメイエビ。
なぜエクアドルのバナメイエビは高品質で美味しいのでしょうか 。
概要をざっくり解説しますと、
- 海水養殖、高い塩分濃度(3%)
- 粗放養殖
- バナメイエビ養殖の歴史が長い
- 低密度で飼育
- 鮮度の良いまま冷凍
ということです。
それでは詳しく見ていきましょう。
海水で養殖、高い塩分濃度
バナメイエビは淡水でも育ちます。淡水の池のほうが管理は楽です。塩を入れたり、海水を引き入れるのは大変だからです。
エクアドルのバナメイエビ養殖は海水を引き込んで行われます。
海水の何がいいかというと
- エビの味が濃くなる
- 藻が発生しない
ということです。
塩分濃度が高いほど、エビの味が濃くなる、と言われています。
また、藻が発生すると、藻の臭いが付いたり、エビがカビ臭くなったりします。
半粗放養殖だから美味しい
エクアドルのバナメイエビが美味しい理由は半粗放養殖にもあります。
粗放養殖は「ほったらかし」の養殖方法です。粗放養殖は餌を与えません。
これに対してエクアドルの場合は「半粗放養殖」とも言われます。
広い池に放し飼いにするのは粗放養殖そのものです。
ただ、餌は与える場合が多いので「半粗放養殖」なのですね。
もちろんエビ自ら動き回り小さな生物や海藻などを捕食することもあるでしょう。
エビたちは運動をするため、身が締まっています。
また、さまざまな餌を食べるため、天然に近い味になるのです。
低密度な環境で育てているのも特長です。
またのびのび育つため、大きなサイズに成長します。
粗放養殖に関しては以下のページを参照しました。
エクアドルは養殖の歴史が長い
エクアドルは養殖の歴史が長いです。もともとバナメイエビの原産地は中南米です。原産地が近いため養殖も早く始まりました。
そのためノウハウが蓄積されています。
エクアドルはバナメイエビの養殖に適している
また、エクアドルは海水温が年間を通じて26℃以上で安定しています。
そのため海水温を気にせずに大規模に粗放養殖が出来ます。
バナメイエビを低密度で飼育
バナメイエビを低密度で飼育しています。通常バナメイエビは狭い生け簀にたくさんのエビを詰め込んで飼育します。
ところがエクアドルは広い生け簀に少ないバナメイエビしか入れません。
そういう状態だから、エビにストレスがかからず、元気に泳ぎまわります。
しかもいわゆる3密を避ける状態のため病気の発生も少なくなります。
鮮度の良いまま凍結
バナメイエビは生きている時は暗灰色とす。
ぼうずこんにゃく様のページ参照
そして鮮度がよいまま凍結すると、解凍しても黒っぽい色です。そのためエクアドルのバナメイエビは黒い色が強いです。
そのバナメイエビを加熱すると、赤い色がより強く出ます。
エクアドルのバナメイエビは色が濃い
エクアドルのバナメイエビは他の産地と少し色が違います。
色が濃いというか、濃くて若干カーキががっています。
これがエクアドル産バナメイエビの特徴の一つです。
エクアドルのバナメイエビは味が濃い!
エクアドルのバナメイエビは味が濃いです。
私の奥さんも素焼きのエクアドル産バナメイエビを食べて、「このエビ味付いてるの?」と聞いてきたほどです。
ほんと他の産地よりも味が濃くてエビを感じられます。
エクアドルのバナメイエビは低い費用で育てられる
エクアドルはバナメイ海老の原産国の中でも養殖コストが最も低い国です。
その理由として、
- エクアドルの環境がバナメイエビの適している
- 餌も薬も与えない「粗放養殖」と呼ばれる方法で養殖している
からです。
この方法ですと、生産性は低いですが、低コストで育てることができます。
また、エビの水揚げ、稚エビの投入も海の満潮を利用するのでその点でもコストが抑
えられています。
エクアドルのバナメイエビが美味しい理由まとめ
というわけで、エクアドルのバナメイエビについてみてきました。
まとめますと
- 海水養殖、高い塩分濃度(3%)で藻の発生を抑える
- バナメイエビ養殖の歴史が長い
- 低密度で飼育。運動量が増え、3密を避けられる
- エクアドルの海水温がバナメイエビ養殖に適している
- 鮮度の良いまま冷凍するので、黒色を保ったまま出荷
ということでした。
海水養殖はマレーシアやサウジアラビアなどで一部のこだわっているところでは採用されています。
また、良く黒いバナメイエビは美味しい、といわれます。これは鮮度が良い、ということなのですね。
ご参考になさってくださいね!
参考ページ:
CGC エクアドル産バナメイエビ