賞味期限というのは皆さん結構気にしていますね。
そして、賞味期限1日過ぎただけで食べられないとか思っていませんか?
でも、まだ食べられることも多いのです。
正しい知識を身につけて、食品ロス(食品の廃棄)を減らしましょう。
日本は食品ロス=食品の廃棄が多い
消費者庁のサイトによりますと、日本の食品ロスは621万トンとのことです。
そしてこれは世界の食料支援量の約2倍となるそうです。
以下、消費者庁のベージリンクです。
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/2017/white_paper_127.html
消費者庁のページより引用
日本国内の年間の食品廃棄物量は約2,775万トン、そのうち食品ロスの量は約621万トンです。この量は、世界全体の食料援助量約320万トン(2015年WFP(注55))の約2倍に相当します。その内訳は、事業系の発生量が約339万トン、家庭系の発生量が約282万トンと、それぞれほぼ同程度の量が排出されています(図表Ⅰ-2-2-17)。
このような膨大な量となっております。
この廃棄の理由として、賞味期限切れ、というのが挙げられます。
しかし賞味期限が切れると食べられないのでしょうか?
賞味期限の定義、賞味期限の決め方など、正しい知識を身につけて食品のロスを減らしましょう。
食品ロスを減らすために・賞味期限が切れても食べられるか
よくある質問で「賞味期限が切れても食べられるか」という質問があります。
しかしこればっかりはわかりません。
賞味期限は当初の品質が保持される期間です。
なので、食べられる食べられない、というのは別なんです。
僕は以前賞味期限に関して、以下のような質問を受けました。
「販売した冷蔵(チルド)の商品を、冷凍(フローズン)庫で1ヶ月保管したが、賞味期限切れたけど食べられるか?」
という内容でした。
お客さんからすると、「冷凍していたから大丈夫だろう」とのことでした。
しかし、保存状況がどうだったのか全然わからないんですね。
お客さんも「いつから冷凍庫に入っていたのかわからない」というのです。
これだと、冷凍される前はどういう保管状況だったかもわからないんです。
それでは いくらなんでも判断できません。
食べられます、と言ったあとにお腹を壊しても困りますからね。
冷凍庫といってもきちっとマイナス18℃以下で保管されていたのかどうかわからないです。
家庭用の冷蔵庫だと霜取りが入ると温かくなってしまう場合もあります。
ただし、賞味期限7日のものが1日2日切れたぐらいで食べられないということはありません。
見てきたように賞味期限は、実際に保存できる日付の半分にしているのが普通です。
食べられないことはないです。
ただしメーカーとしては責任を負えませんよという話なのですね。
お客さんは若干興奮気味に、「あなたが食べられるといえば渡したら食べますよ」と言いました。
そんなお客様に、 「捨ててください」と言いました。
保存状態がわからないし、お腹を壊しても責任持てないからです。
食品ロスを減らすために賞味期限切れを販売するお店
以前賞味期限が切れた商品を格安で販売する店が話題になりました。
あのとき知りましたが、賞味期限が切れても販売していいんですね!
今でも楽天など、堂々と賞味期限切れの商品を販売しています。
まあ当然価格は激安です。
食品ロス対策で月額食べ放題?
食品ロスの対策として、月1920円で1日2回まで、登録された食品が食べ放題というサービスが出てきました。
テレビで見ましたが、面白いですね。
加工食品がメインなので、夕飯を作りたくない人にはピッタリ!
また食品のサブスクリプションモデル(定額サービス)としても面白いですね。
食品ロスのまとめ
というわけで、賞味期限が多少切れても食べられることは分かっていただけたと思います。
消費者庁でも食品の廃棄を少なくしようと躍起です。
正しい知識で食べ物の廃棄?食品ロスを減らしましょう。