昨今スルメイカが激減しています。

イカが獲れないならば、養殖ができれば 良いのではないかと思いってしまいます。

果たしてイカは養殖出来るのでしょうか?

ここでは日本で一番水揚げがあり、「真イカ」とも呼ばれるスルメイカを中心にみていきたいと思います。

スルメイカは養殖出来るのか?水族館では飼育されている!

イカは非常にデリケートな生き物です。特に稚イカ(イカの稚魚)はすぐに死んでしまうようです。

養殖するには色々なハードルがあります。水族館では飼育されていますが、そもそも卵から孵したイカに卵を産ませる完全養殖ではありません。

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イカは温度変化に弱い

イカ、特にスルメイカの稚イカは水温の変化に弱いそうです。

実際、海水温度の上昇がスルメイカ減少の一因、と言われます。

なので、ちょっと温度管理を間違うと、育ちません。

ここが養殖のハードルのひとつ目です。

スルメイカは光に驚く

スルメイカは光に驚くようです。

光が好きそうなイメージのスルメイカですが、興奮してしまうようですね。

漁獲するときは集魚灯でスルメイカを集めたりします。

新潟県上越市の水族館「うみがたり」では薄暗い水槽で飼育されていました。

スルメイカを興奮させないためだそうです。

後ろ向きで泳ぐため、壁に激突する

また、うみがたりさんに聞くと、スルメイカは高速で後ろ向きに泳ぐため、壁に激突してしまうそうです。

スルメイカのエサが繊細

また、餌についても、なかなか食べないそうです。なので、養殖は難しい、とのご意見でした。

以下、横浜八景島うみがたり様からの回答です。

お問い合わせいただいた件、以下の通り回答させていただきます。
スルメイカが高くなっているのは、スルメイカの不漁と関係しています。この不漁については海の温度が関係しているようです。
当館では、スルメイカも含め様々な種類のイカを飼育していますが、

イカが何かに驚いたとき高速で後ろ向きに泳ぐ性質があり、

水槽などの狭い空間では壁に激突してしまい、

体が傷ついてしまいます。
また、餌に関してもとても繊細で、我々の与える餌をすぐに食べることは稀です。

以上のことからスルメイカも含め、イカの養殖は難しいと思われます。

スルメイカは水族館では飼育されている

上述しましたが、新潟県上越市にある水族館「うみがたり」さんではスルメイカを飼育しています。

実際見てきましたが、スルメイカが泳いでいる姿は初めて見ました。

泳ぐするめいか。
スルメイカ
スルメイカ

元気に泳いでいる姿を見ると、養殖は簡単なのかな?と思ってしまいます。

でも、上述のとおり、飼育は大変みたいです。

結論。イカは養殖出来ない。というか、しない。完全養殖はまだまだ先。

結論を言うと、イカは養殖しない、ということですね。

イカは漁獲した方がコストが安いからです。

養殖すると1尾あたり数千円のコスト(推測値)がかかるので、市場に受け入れられないのです。

スルメイカは高くなったといっても1尾1000円もしませんからね。

1000円したら、だれも買いません。

だからスルメイカの養殖はしないのですね。さらにその先の、卵から孵したイカに卵を産ませ、それを孵らせることはまだまだ先の話です。

イカを完全養殖する時代がくるかも

これからはイカを養殖する時代がくるかもしません。

ヨーロッパでは、サスディナブル(持続性)ではない食品は敬遠されています。その意味では完全養殖も目指すべきでしょう。

また、その動きは世界に広まって来ています。

マグロやうなぎの漁獲が規制されています。

スルメイカも厳格な漁獲規制を求められるかもしれません。

スルメイカは日本で漁獲して、日本で消費されています。

なのでヨーロッパからの圧力は少ないかも?とも思います。

しかしうなぎなどの例もあります。

いずれ規制の圧力があるでしょう。

そうなった時にスルメイカの養殖技術は役にたつと思います。

サンマも実はスルメイカと似たような状況です。大衆魚なのに近年獲れません。しかも養殖は困難です。そんなサンマの養殖事情についての記事もご覧ください。

サンマは養殖出来るのか?

養殖については近畿大学から出ている以下の本もおすすめです。
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