なぜ魚が売れないのか。魚をもっと食べてくれる方法を色々考えてみた。

昨今、魚離れが進んでいます。

少し古いデータですが、農林水産省の白書平成17年(だいぶ古い)によりますと、「魚介類の一人当たりの年間消費量は12.7kgで、生鮮肉類と逆転しそうな勢い」とのことです。
10年以上も前の資料なので現在では逆転しているはずです。

理由は様々です。

魚を食べない理由をざっと挙げてみました。

  1. 価格が高い
  2. 食文化の変化(肉食化)
  3. 料理に手間(下処理も含め)がかかる
  4. ごみの問題
  5. 放射性物質の問題(2019年、読者の方の指摘により、追加しました。)

1.魚の価格が高いから。実は需要のない時期に買うと安く買える?!

水産物の価格は年々上昇しています。

これに関しましては個人の嗜好などの違いがあり、一概に高いとは言えない部分があります。

値下がりしている魚もあります。

しかし代表的な大衆魚であるスルメイカ、サンマ、鮭などは、値上がりしていると報道されています。

スーパーなどの価格も、畜肉にくらべ、上昇しているように感じます。

これは実は魚の知識を蓄えることによって解決できます。

つまり価格はどのようにして決定しているかを知ることです。

市場などでは毎日、需要と供給に基づき、魚に価格がついています(日本で水揚げされた生魚の場合)。

つまり旬の時期に大量に獲れたりすると、値下げする、ということです。

また、年末にマグロやタコの価格が上昇するように、需要が増えると値上げになります。

なので、旬はいつなのかを知って、需要と供給から外れる消費行動をすると、安く魚を買えますよ~。

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2.食文化の変化(肉食化)

昨今は魚よりも肉の消費が伸びています。

食の欧米化、と言われて久しいです。

これは時間をかけなければ解決しないと思われます。

戦後、アメリカの畜肉の販売政策で、日本の食が欧米化されました。

そのアメリカは現在ヘルシーブームで魚食ブームです。

その余った畜肉の販売先として、日本が選ばれている、という側面もあります。

しかし欧米のブームはいずれ日本にも到達すると思われます。

そのころになれば食生活が再び魚食化する、と考えています。

そもそもおいしい魚を提供する、これは不可欠です。

それとタンパク質の栄養価の評価をわかりやすく消費者に伝えることが必要です。

不飽和脂肪酸などは良く知られていますが、たんぱく質の吸収効率が、肉に比べてて良いなど、違う角度からの栄養評価をしてはいかがでしょうか。

3.料理に手間(下処理も含め)がかかる

若い世代ほど魚離れが進んでいるそうです。

食べやすいように加工して提供する、頭、内臓を出した、加工したものを充実させるなどの努力が必要かと思います。

加工した魚と同時に、加工前の、姿のままの魚も隣にならべててみてはいかがでしょうか。

こういう姿の魚が、加工してこうなる、そんな過程が解かったほうが売れると思います。

なぜならそのほうが楽しいからです。

水族館って、魚を見ているだけで楽しいですよね?

あんなふうに魚の姿がずらりとならんでいたら、子供も楽しくなると思うのです。

ただ、最近は「魚の頭がこわい」という親御さんもいます。

そこはもう諦めてもいいのかな、と思います。

嫌いな人に無理に進めても、仕方ないですね。

ただ、切り身などなら買ってくれる可能性もあります。

だから姿と切り身、両方置いてあるとよいと思います。

4.ごみの問題 魚はゴミがたくさん出る

これも販売する側で下処理してくれると助かります。

売るほうからすると、この手間をいかに省くかがポイントになってきますね。

でもあらかじめ、下処理した魚は美味しそうには見えないんです。

魚さばきはエンターテイメント!

お客さんは丸ごと売られている魚を、目の前でさばいてもらいたいと思っているようです。

一種のエンターテイメントですね。

以前、魚やさんが魚をさばいているところを外国の方が動画に撮っていました。

エンターテイメントというか、やっぱり面白いのですね。

Instagramにでもアップするのでしょうか。

ちなみにスーパーよりも魚の専門店(鮮魚センターなど)のほうが気軽に下処理してくれます。

魚をさばくことがエンターテイメントだと分かっているのですね。

魚が美味しければ子供も食べる!

寿司などは子供にも大人気の料理です。

この事からも子供は魚が嫌いな訳ではないことがわかります。

逆に子供だって不味い肉は食べませんね。

美味しい肉はというと、ジューシーでうまみたっぷりことになります。

あとは食べやすさの問題があると思います。

私の家の子供に聞くと、やはり魚は骨などが気になる、言います。

骨など取り除いて食べてくれ、と思ってしまいます。

子供からすると、骨を気にせずにかぶりつきたい、そうです。

そこは食育で子供の頃から魚を食べさせていれば、魚を食べるのだと思います。

元々美味しいのですから、臭みなどが無ければ 子供も喜んで食べると思います。

魚を食べない原因と対策まとめ

ということで、魚を食べない原因と、その対策をいろいろ考えてきました。

まとめると、

  1. 価格が高い→旬の時期などの知識をつけ、安い時期に賢く買い物する。
  2. 食の欧米化→時間をかけて徐々に意識を変革させていく。欧米のように再び魚食に代わっていくと思われる。
  3. 手間とごみの問題→お魚屋さんで下処理してもらって解決する。さばくことをエンターテイメントととらえる

ということでした。

魚は主に海で獲れます。

日本の排他的経済水域(EEZ)は世界第8位の広さです。

この海に恵まれた国で、食料を調達することを考えると、どうしても魚介類に頼る必要が出てきます。

それに子供にもいろいろな栄養をバランスよくとってもらいたい、とも思います。

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また、魚は食べないけど、魚の栄養は摂取したい!という方は、サプリメントで摂るのもいいと思います。

魚には肉類にない栄養があります。代表的なものとしてDHA、EPA、という不飽和脂肪酸があります。おそらく聞いたことはあると思います。

魚介類から摂取できる栄養素の「ドコサヘキサエン酸(DHA)」や「エイコサペンタエン酸(EPA)」注1)が「うつ病」の予防に対して有効であるといわれています。海外では盛んなDHAとうつ病の関係。国内ではあまり研究している機関がありません。しかし国立長寿医療研究センターがDHAとうつ病の関係について研究しています。

”40歳以上の方2,123名のデータを用いて、血液中のDHAおよびEPA濃度の高い人と低い人で「抑うつ」の程度が違うかについて検討をおこないました。”

”血液中のDHA濃度が最も高いグループでは、最も低いグループを基準とした場合、「抑うつ」状態のリスクは半分程度でした。

右図のEPAも、最も高いグループと2番目に高いグループでは、最も低いグループと比較して半分から6割程度とリスクが小さいことが分かりました。

血液中のDHA,やEPAの濃度が高いほど「抑うつ」状態であるリスクも小さく、「抑うつ」の予防に有効である可能性がみえてきました。”

国立長寿医療研究センター「DHAとうつ病の関係」より記事引用

http://www.ncgg.go.jp/cgss/department/ep/topics/topics_edit20.html

また、高めの中性脂肪を下げる効果もあります。

EPA・DHAは、イワシなどの青魚に多く含まれオメガ3脂肪酸の一種です。体内では作り出す事ができません。
食物からの摂取が必要になってきます。

これらは「油を減らす油」であり、血中中性脂肪を低下させる働きがあります。
また、EPA・DHAは加熱に弱いため、刺身など生食がおすすめです。

それでも毎日お刺身を食べられない、という方はサプリメントで補うのが良いです。

つまり国から「中性脂肪を減らす効果をうたっていい」というお墨付きを得ているのですね。

そんなEPA、DHAのサプリメント、毎日の健康造りに役立ててはいかがでしょうか。
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