カラフトマスと青ます、建網ます。実は呼び方が違うだけで同じ魚です。
どれも正式には「カラフトマス」といい、サケ目サケ属の魚です。
青ます、建網ますと、獲れる時期で呼び名が変わってきます。
春に獲れたカラフトマスを青ます(流通名)、と呼ぶ
カラフトマスのうち、春に採れるものを「青ます」と呼んでいます。特に市場関係者や、加工業者からこのように呼ばれています。
カラフトマスは、春のゴールデンウィーク頃に北海道の太平洋側~道東地区沿岸に近づきます。産卵前に豊富なエサを求めるためだったり、陸づたいに故郷を目指すためだと言われています。
これらのカラフトマスは、夏にロシアや北海道のオホーツク海沿岸へ遡上する群と考えられています。
春のますは若く、生殖器も未発達ですまた旺盛な食欲でエサを食べています。なので、脂も乗っています。また、市場でもの評価も高いです。
この若いカラフトマスは、上から見ると背が青々としているのですね。なので「青ます」と呼ばれています。
カラフトマスを夏に獲ると建網ます(たてあみます・流通名)と呼ばれるオホーツクサーモンとも!
夏にもカラフトマスが獲れます。この時期に採れるカラフトマスは、建網ます(たてあみます)、と呼ばれています。
成熟したカラフトマスは、夏に産卵のため川に近づきます。
川に近づくため、「建網」と呼ばれる定置網で漁獲します。魚の通り道に仕掛ければ、勝手に網に入ってくれるのだすね。
この頃獲れるカラフトマスは、建網ますと呼ばれています。こちらも水産関係者、加工業者の呼び方です。
一般的に建網ますの評価は低いです。産卵時期にあるため 白子や卵などに栄養を取られて、おいしさがなくなってしまうからです。それでも早い時期(お盆前)ですと、そこそこ美味しいです。お盆開けになると、極端に脂が落ちます。
また最近では建網ますですとイメージが悪いため、オホーツクサーモンとしてブランド化し、売り出している地区もあります。
セッパリマスとは俗称
セッパリマスは、成熟して背中が出っぱったマスのことです。川に登ったころに背が盛り上がります。
ほとんど商品価値はなく、市場には出回りません。
カラフトマス、青マス、建網ます、セッパリマスの違いについてのまとめ
というわけでカラフトマスと青マス、建網ます、セッパリマスについての違いを見てきました。
青ますというのはカラフトマスのうち春に採れるもの、ということでした。
また建網ますは夏に獲れるカラフトマス、さらに川に登って背中が出っぱってくるとセッパリマス、と呼ばれるのでした。
参照ご参考になさってください。