銀ダラとメロ、銀ムツ…似たような脂の乗って美味しい魚が色々あります。
でもいまいち違いがよく分からないですよね。
切り身になっているとほんと見分けがつかないです。
そこで今日は 銀ダラとメロ銀ムツの違いについて書いてみたいと思います。
銀だらとメロ、銀ムツの違い
まず銀だらとメロは違う魚です。
そして、メロと銀ムツは同じ魚です。
以下分類をみてみましょう。
- 銀だら スズキ目カジカ亜目ギンダラ科ギンダラ属
- メロ スズキ目ノトテニア亜目ノトテニア科マジェランアイナメ属
こうしてみると、どちらもスズキ目ですね。
銀だらとメロの味の違い
メロは銀だらと似ていますが、銀だらよりも身がしっかりとしています。
ゼリーミートも少なめな印象です。
頭と内臓を取ったドレスの状態で800g以上のものですととても脂がのっています。
- 銀ダラは北半球で取れるスズキ目の魚
- メロは 銀むつと呼ばれていた南半球で取れる魚
まず銀ダラとメロは魚自体が違います。
銀だらは北半球で取れる魚です。
一方メロは南半球で獲れる魚なんですね。
両方とも、高緯度の寒い地方で獲れるというのは共通しています。
メロは 昔は銀むつと呼ばれていました。
ムツではないのに紛らわしい名前だということでメロと呼ぶようになったのですね。
銀ダラもメロも同じスズキ目の魚 銀ダラもメロも同じスズキ目の魚です。
しかも脂が乗っていて、味もクセがないので、同じ魚に間違われたりします。
15年ぐらい前までは 圧倒的に銀だらの評価が高かったです。
身質がきめ細かくクセもなく上品で美味しいということでした。
ところが銀だらの値段が上がると その代わりに注目を集め始めたのは今で言うメロです。
メロは銀だらよりは身質が荒い感じがします。 逆に言うと銀だらよりもしっかりした身質、とも言えます。
しっかりしていて、しかも脂がすごくのっている。銀だらとは少し違うけどこれも美味しい、ということで大人気になりました。
当時はメロは値段が安かったのです。値段が安かったのでみんながこぞって買って食べました。
鍋に入れた、という人もいます。今でも関東では鍋に入れて食べるそうです。
そんなこんなでメロの消費が増えました。また近年では中国への輸出が増えました。
そのためメロは庶民には届かない値段になったのです。
銀ダラとメロの見分け方
銀だらとメロの違いを箇条書きにしてみます。
- 銀だらの方が身質がきめ細かい
- メロの方が皮目、鱗が大きい
といったところでしょうか。
それとメロのほうが、身の色が真っ白いという印象です。
銀ダラはちょっとくすんでいたりするんですよね。
北半球の代表銀だら、南半球の代表メロ!
北半球の脂がのって美味しい魚の代表が銀だら、とすると南半球の代表はメロですね。
相撲じゃないですか北の横綱が銀ダラで南の横綱がメロといった感じでしょうか まあ相撲は東西ですけどね。