こんにちは!フィッシュコーディネーター( @osakana_neta )です。
銀だら(ギンダラ)というお魚をご存知ですか?脂がのって、とても美味しい魚です。煮付けや焼き魚で食べられます。西京風味噌に漬け込むと、特に美味しいです。
美味しい魚なので、高級な魚屋さんで贈り物などに使われます。
メロという魚に味や切り身の見た目が似ています。なので一緒くたにされることもあります。でも、違う魚です。
メロに関してはこちらをどうぞ!:メロとは?https://fish-neta.com/melo-fish/
どんな魚なのか、早速見ていきましょう。
銀だらは主に北米の西海岸で漁獲される魚
銀ダラは主に北米こアラスカやカナダの西海岸で漁獲される、天然の魚です。
日本に入ってくる主な産地としては
- アメリカのアラスカ州
- カナダ
- アメリカのワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州
などです。
基本的には北へ行くほど品質が良い、とされています。
銀だらは冷凍で輸入される
銀だらは冷凍で輸入されます。産地によっては船内で冷凍するので、鮮度がとてもよいです。ドレスと呼ばれる、頭を取った状態で輸入されます。
銀だらの冷凍ドレス。大抵この状態で輸入されます。
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銀だらは養殖され、刺身で食べられている
最近では、銀だらは養殖されているようです。はじめはカナダで始まったそうです。
銀だらはアラスカ、カナダで養殖されているそうです。
養殖されたギンダラは空輸でフレッシュのまま、日本に入ってきます。
主に刺身に利用されているようです。
また、養殖物の銀だらは2009年ごろより輸入されているようです。
http://www.taikaisuisan.co.jp/2012/08/626/
大海水産様のサイト参照
銀だらはタラとは全然違う魚!
ギンダラは、「タラ」とついていますが、カサゴの仲間だそうです。
「たら」とつくが、タラの仲間ではなく、カサゴ目ギンダラ科の魚。
https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A9
ぼうずこんにゃく様のページより引用
カサゴの仲間なんですね。
じゃあなんで”タラ”と付くかというと、見た目が細長く、タラのようだからです。
銀だらの味は?
ギンダラは大変脂ののった美味しい魚です。脂も上品な脂で、くせがありません。ほのかな甘みも感じられます。
脂のある魚なので、味噌や粕で漬け込むと、とても美味しいです。脂と濃い味付けの相性がいいんですね。箸を入れると身はホロホロとくずれ、脂がじゅわっと出てきます。
また、甘じょっぱく煮付けるのもおすすめです。煮付けるとトロッとした身がとてもジューシーです。
逆に塩焼きなど、シンプルな味付けだと少し物足りないかもしれません。ギンダラは濃い目の味付け、と覚えておきましょう。
でも、銀だらは少し皮と身の間の臭いが気になります。
以前は気にならなかったのですが、生姜を入れて臭みを消したほうがよさそうです。
でも味はとろとろの身質で、甘味があり、美味しいです。
たんぱく質よりも脂質のほうが多いので、甘味が出るのかもしれません。銀だら独特の旨味ともいえますね。
また、西京漬けなどにすると、くさみが消えます。
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銀だらの栄養
美味しい銀だらの栄養をみていきましょう。
ぎんだら 100g当り
エネルギー 232 cal
たんぱく質 13.6 g
脂質 18.6 g
炭水化物 0 g
食塩相当量 0.2 g
https://fooddb.mext.go.jp/result/result_top.pl?USER_ID=10311
文部科学省の食品成分データベースより
脂質がたんぱく質を上回っています。これは天然の魚では珍しいことです。
養殖魚並みともいえますね。
銀だらは釣りや曳き網で漁獲される!
ギンダラは釣りや曳き網で漁獲されます。
釣りのほうが鮮度が良いです。曳き網は鮮度が悪いことがあります。
なので、選ぶ時は注意が必要です。
銀だらの美味しい選び方
ギンダラの美味しい選び方を見ていきましょう。
前述のように、釣りのギンダラの方が鮮度が良いことが多いです。でも網で取ったものでも引き揚げる時間が早ければ鮮度の良いものもあります。また、寒いところで漁獲されたものは劣化しづらいです。水揚げして、船の上で急速凍結したものも鮮度が良いです。
銀だらの選び方・見た目でいうと…
ギンダラがブヨブヨしていたら、少し鮮度が悪い可能性があります。冷凍で販売されていたら、身色をみてください。皮が白っぽくて、乾いていなくて、断面の身が白いものは鮮度が良いです。
ただ、なかなか見分けがつきづらいですよね。
カナダ産銀だらは船内で冷凍する。
銀だらは、産地や、漁獲方法、漁獲後の管理で鮮度がかなり変わってきます。脂のある魚なので、傷みも早いのですね。
でもお店でそれを見分けるのは難しいです。
なので、カナダ産を選べばだいたい間違いないです。
カナダは割りと寒い場所に位置します。また、銀だらの漁船はほとんど船内に冷凍設備を備えています。なので、鮮度がよく、脂ののりが良いのです。
もちろん他の産地がダメなわけではないですよ。品質がまちまちなので、安定しているカナダをおすすめしています。
銀だらの値段は?
銀だらは値段の高い魚です。たまに食べる魚ですね。
値段は高いものだと100gあたり、398円位します。アメリカ産の牛肉ステーキ位ですかね。安いと100g198円位でも販売されています(2020年時点)。これだと豚肉の肩ロースに近いですよね。
ただ、安い銀だらは脂ののりがいまいちです。脂ののりがいまいちなギンダラは煮魚で美味しくいただけますよ。
まあ高級な肉よりも安い、という感じです。近年肉はブランド化が進み、高級になってきました。
そう考えるとお魚の贈り物なんでのもいいですよ!
銀だらは昔は人気が無かった
ぼうずこんにゃく様のサイトによりますと、昔は脂が強すぎ、人気が無かったようで
す。
1970年代、北洋漁場からかなりの量を国内に持ち込み、アメリカからも輸入してい
た。
当初は名前にあるようにタラ(マダラ)の代用品として鍋物用、煮つけ用に売られて
いた。当時としては脂っぽいところが嫌われて値段的にも安かった。また脂が強いと
ころからムツ(ムツ、クロムツ)の代用品(偽物)となったこともある。これが近年
の脂嗜好から、高騰。
https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A9
ぼうずこんにゃく様のサイトより引用
そう考えると、今中国は脂の強い魚は敬遠されていますが、いずれこういうものが珍重されてくると思います。
すでにそういう動きが出てきていますね。
銀だらについてのまとめ
というわけで銀だらについてみてきました。
銀だらはメロと並ぶ高級魚で、脂ののった美味しい魚です。
濃い味付けと相性がよく、西京風の味噌や煮付けなどで食べると最高です。
また選び方としてはカナダ産が間違いない、ということでしたね。
参考にしてみてくださいね!
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