新潟県上越地方でこの時期に食べられる川渡餅(かわたりもち)をご存知ですか?
「かわたりもち」と発音します。
当地では学校給食にも、出ます。どんな餅なのか、解説します。
川渡餅(かわたりもち)とは?いつ食べるの?
新潟県上越地方では11月30日から12月1日にかけて川渡餅(「かわたりもち)と呼ばれる、あんころ餅を食べる風習があります。主にこしあんが中心です。このあんころ餅のことをこの時期だけ「川渡餅(かわたりもち)」と呼びます。普通のあんこ餅ですが、この時期だけそう呼びます。また、発音も「かわたりもち」と呼ばれ親しまれています。
川渡り餅(かわたりもち)の由来は?
それではなぜ川渡り餅と呼ぶようになったのでしょうか。
地元の英雄、上杉謙信が武田信玄と争った永禄4年(1561年)9月10日の川中島の戦いの際、開戦に先立って士卒に餅を振る舞い、士気を鼓舞した故事にちなんでいる、といわれています。
また、古来から12月1日は「川浸りの朔日」(かわびたりのついたち)という水神様の縁日だそうです。古来の縁日と戦国の故事とが結び付いて、この時期に「かわたりもち」を食べるようになったのですね。
というわけでこの地方に住む人々は川渡餅が店にならぶと本格的な冬が来たことを感じるのですね。
かわたりもち、昔は学校給食で出た!
以前、上越市内の学校では給食に川渡餅(かわたりもち)が出ました。我々の世代(アラフォー)は給食で食べたことがあります。そのときに上杉謙信の故事を教わったものです。
我が家の子供たち(現在高校生)は「かわたりもち。ってなに?」と、聞いてきます。
親としては「え?かわたりもち知らないの??」という感じです。
それもそのはず。今では学校給食で川渡り餅は出なくなったそうです。でももしかしたら出ている地域もあるかもしれません。
もし出ているようならお住まいの地区などと共にコメントくださいね!
上越市内のお菓子屋ではかわたりもちを販売!値段は?
新潟県の上越地方では、11月30日、12月1日になるとかわたりもちを販売します。
「くさのや」さんのかわたりもち。480円でした。
こちらはかの子さんのかわたりもち。720円でした。
一個120円くらいですね!
普段このサイズの牡丹餅は50円くらいかな?と…
でもお店には行列が出来ていました。人気ですね。
上越市民はこれをたべて戦国の英雄、上杉謙信をしのんでいます。