目切れ(めぎれ)、という言葉を聞いたことがありますか?食品業界などで聞かれるかれる言葉です。もしかすると他の業界でも言われているかもしれませんよね?!
今日は「目切れ」の意味や由来について考えてみたいと思います。
目切れとは?意味は?
目切れとは、予定あるいは想定していた重さよりも少なかった場合に使う言葉です。目切れする、などと言ったりします。
目切れの由来は?
目切れは、目方が切れる、というのが由来です。目方が切れる、表示の目方どうり入っていない、と言う意味です。
目切れの具体的な使い方
普通に考えると表示の目方より少ない、なんてことがあるのか?と思うかもしれません。詰める時点で、表示よりも少なく入れることは法律違反です。多すぎてもだめです。それについては関連記事をご覧ください。誤差は量目公差として認められている
でも詰めた時にはぴったりでも、ドリップによって量が減ることもあります。
目切れの例:安すぎる場合は目切れに注意!?
明太子やいくら醤油漬けなどを例に見てみましょう。
1 kg と表示されているのに、ドリップを切ったら950g しかなかった、ということもあります。
市場価格よりも安い!と思って買ったら、解凍したらドリップが多かった、という話はよく聞きます。なので、安いものには注意が必要です。
目切れを考えずに仕入れて損をした社長の話
目切れについて、私が体験したことをお話します。
お得意先で、私の納入したいくら醤油漬けが帳合から外れました。注文が来なくなったのですね。
関連記事:帳合とは?
納入先に理由を聞くと、社長さんが値段の安いいくら醤油漬けを調達してきた、とのことでした。
ところがこのいくら醤油漬け、現場ではドリップが多くて不評でした。
そこで、現場の方とドリップを切って計ってみることに。すると、私の納入していたいくら醤油漬けよりも、かえって高くついていました。得をしたと思っていたら、実際は損をしていたのですね。
それでも社長の指示なので、使い続けていました。
このように、書いてある量よりも歩留まりが悪くなることがあるので、注意が必要です。
関連記事:歩留まりとは?
目切れとは?意味や由来のまとめ
というわけで目切れについて見てきました。まとめると
- 目切れとは予定より少ない量だったこと
- 目切れは目方が切れるの意味
- いくら醤油漬けなどで1 kg と書いてあってもドリップを切ると950 g になることがある
- 目切れにより歩留まりが悪化して損をすることもある
ということでした。ご参考になさってくださいね!